[BS]ボーイ隊の活動報告
7月24日は、サマーキャンプの確認や火おこし訓練をしました。
まず、セレモニーやゲームの後に、スカウトハウスで、キャンプのしおりをみながら、いろいろな確認をしました。
実は、東日本大震災があったので、3月のトレーニングキャンプは中止になったのですが、その時にやるはずだったベーコン作りに、今回のキャンプで挑戦することになりました。
ベーコン作りは、作り方は簡単なのですが、時間がかかるので、設営をしながら進めていくということで、「設営にだけ夢中になっていると、ベーコンができあがらないよ」という話がありました。
また、塩ぬきのところからスカウトがやりますが、手順をパソコンでみながら学びました。
そして、確認の最後には、今回のキャンプのテーマが『サバイバル』なので、「マッチを使わないで、火をおこす」という話がありました。
制服から作業着に着替えて野営場に戻り、今日のメインの活動である火おこし訓練の開始です。
マッチを使えないのですから、舞ぎり式火おこし器での火おこしができないと食事にありつけません。
なんとしてもマスターしないと大変です!
さて、火種ができても、それを燃えうつらせるものがないと消えてしまうので、まず最初に、麻のひもを細かく裂いて、わたのようにしたものをつくったり(「モフモフ」というかわいい名前で呼ばれていました)、木を割ってまきを作ったりしました。
いよいよ舞ぎり式での火おこし開始!
舞ぎり式の先端に「火切りギネ」という芯のようなものをセットして上下運動を繰り返していきます。
初めはなかなか勢いがつきません。ですが、あきらめずに、コツをつかもうとするうちに、煙が出始めました。
「うわぁ〜!」と、歓声があがります。
でも、最初のうちは煙が出ると同時くらいに、火おこしの人が体力の限界を迎えていて「腕がもうダメだぁ〜」ということになってしまっていました。本当はここからが踏ん張りどころなのですが、煙が出るまでに時間がかかりすぎるので、体力を使い切ってしまうのです。
でも、繰り返すうちに、煙が出るまでの時間が短くなり、本当に大事なところに時間をかけられるようになっていきました。
そして、とうとう、火種ができましたが、麻のひもを細かく裂いた「モフモフ」を燃え上がらせるまではいきませんでした。
すると、班長が何やら作りはじめました。
みると、麻のひもをクモの巣の網のように編んでいます。網にモフモフを敷き、モフモフの上に火種を置いて振り回す作戦です。酸素をたくさん取り込んで燃え上がってくれることを願いましたが、振り回したら、火種が飛び出してしまいました。ナイスアイディアだったのになぁ〜。残念…。
その後、煙はでるのに、火種はできないという状態がしばらくの間続き、どうするのがよいのかわからなくなってしまったようでした。
その時、ひとりのスカウトが「煙が出た後は、勢いが大事なのではないか…」という仮説を立てました。そして、実践にうつしてみました。
煙が出た後に、更にスピードをあげて頑張ってみると、煙の量が増え、成功かと思われました。
が、その時、舞ぎり式の上下運動がはずみすぎて、失敗。「スピードは上げても、なめらかにやらないとダメだね。はずませると飛んでしまうね。」と失敗からも学んでいました。
今回は火切りギネの擦り減りが早くて、思ったより本数を使ってしまいました。煙から火種につなげていくのに時間がかかりすぎた結果、火切りギネがどんどん擦り減ってしまったのでしょう。
それから、火切りギネが接触している板も貫通してしまっていました。
また、火切りギネをギリギリの長さまで使いすぎると、ぬけなくなることは、実際にやってみてわかったことです。
結果的には、今日の出席の9人中6人が、煙を出せるところまではいきましたが、燃え上がらせて、何か焼いて食べるというところまではいかずに、活動終了時間になってしまいました。
当日は火種をうまく生かすことができるといいのですが…。
期待しています!!
by 父母のM