宮城県・塩釜のボーイスカウト指導者がSNSで発信している記事を転送します。

以前に、うちの団とカブ隊から、チャレンジ章を支援のためにお送りした塩釜のカブ隊長さんの発信です。
色々、支援する側、される側の立ち位置について、考えさせられました。
息の長い支援を行いたいものです。
 
先週の土曜日に、ボーイスカウト石巻6団との合同キャンプの反省会をしました。

反省の後はすぐに、首都圏はじめ様々なボーイスカウトの団体が特にベンチャーが何かを成したいと考えているのだけれど、何が必要な支援なのだろうか?と現在石巻市災害復興協議会で働いている石巻ローバースカウトに話を聞いた。

「自分は、今何が必要か、市内の方たちに聞いて回ることもしている。何人もの聞き取りボランティアが『何が必要ですか』と聞いて行ってはそれっきりになるので、住民はがっかりさしいるし、聞かれることに飽いてもいる。そうならないように、自分たちが聞いている。」


「また、いろんなボランティアの人がいるが、中には勘違いをしている人もいる。自分に何ができるかを考えてくるのだけれど、まるで文化祭か発表会のように、『朗読をさせてください』『歌を歌わせてください』という。それが被災した人にとって必要なことか、よく考えてほしいとやんわり断っている。」

「また、仕方がないのだが、被災した人はもらい慣れをしてしまっている。先日のボーイスカウト日本連盟のローバー支援は、物をあげて遊ぶのではなく貸し出しにした。「だったらいいや」と帰ろうとした子供もいたけれど、ボーイスカウトは物をあげる団体ではないだろうと、貸し出しのやり方を支持した。結果的にそれで遊べたのでいいと思う」「一回こっきりのイベントではなく、できればあそこに行けばずっと遊んでくれる人がいるというのが望ましいと思う。」


自立することをこれからは考えていかなければいけない。これまでは「何かを成したい」とボランティアの方々が支援をしていただいた。これからは「心の復興」を目指す時期だと思う。住民自らが「何かを成したい」と思い、行動できることが心の復興だと思う。ボランティアのみなさんにお願いしたいのは、後方支援なのではないかと感じている。

「まだまだ支援は必要です。石巻のことを忘れないでほしい。」「たとえば、寒い時期に送っていただいた服はみな汚れて擦り切れて捨ててしまっているから、冬物がほしいと涼しくなってきたこの頃はみなさん思っています。」「一年が過ぎるまで、物的支援は必要だと思う。あとは、募金を続けてほしい。義援金では分配されて時間がかかる。できれば寄付で『ボーイスカウト石巻6団に』と言うように直接いただきたい」


以上が石巻のボランティアセンターの生の声でした。
よろしくお願いします。
あ、七ヶ浜町もよろしくお願いしま〜す。

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 VSコジロー 魔法の呪文は 「ありがとう♪」